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Bar美術の扉
フランス革命の足音
この後おこるフランス革命の予兆は、このロココ絵画時代に生まれた作品からも読み取ることができます。
王侯貴族の享楽的な文化を象徴したロココ絵画とは距離を置く形で、物語性の強い教訓的な風俗画も登場しているのです。
このことから当時のフランスにおける市民階級の台頭がわかります。
その風俗画で人気を博したのがグルーズです。
グルーズの描写は、通俗的で感傷的過ぎる傾向があるものの、中産階級の価値観を啓蒙的に描き、市民階級層から多大な支持を得ました。
画像1枚目「村の花嫁」
画像2枚目「割れた卵」


またシャルダンも堅実な市民社会の日常を誠実に描いた風俗画と、迫真的で写実性の高い静物画で名声を博しました。
彼の作品には質素でも温かい眼差しを感じられます。
画像1枚目「食前の祈り」
画像2枚目「赤エイ」


前章のロココの三大画家たちが描いた甘くて優美な絵画とは全く異なり、これもロココなの?と驚いてしまいますが、ロココ美術というよりロココ時代に活躍した画家という考え方が正しいと思います。
この2人の作品からは市民階級の中核を成す中産階級の日常および価値観を垣間見ることができます。
そして彼らの作品を通して、やがて革命という大きなうねりが押し寄せてくる18世紀後半のフランス社会をうかがい知ることもできるのです。
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